先日、フェニックスレンディングの解除と出金をしたという記事を書きました。
フェニックスレンディングに申し込んだ時は、メリットを紹介するHPの情報を確認して、後は少しwebの情報を検索した程度で深く調査していませんでした。
最近、他の投資話(ゲインスカイやlexxpayなど)を自分なりに調べるうちに、フェニックスレンディングに対しても不安を感じるようになりました。
調べた内容について書いていきたいと思います。
不安なところ
日本でしか盛り上がっていない?
2020/7/4時点で フェニックスレンディングの公式 Twitter のフォロワーはほぼ日本人です。
中国のサービスなので、中国版Twitterと言われている weibo.com でも 「phoenix lending」 を検索してみましたがコインテレグラフの記事を案内した情報が2つヒットするだけでした。
日本向けのサービスという訳でもなさそうなので、少し不安を感じます。
HP のドメイン作成とサイトに記載されている日付が不自然
サイトのプライバシーポリシーには 2018/10/30
という日付が記載されています。
恐らく更新日だと思いますが、ドメイン名の登録日を調べると2019/9/4
となっています。
また、プライバシーポリシー内には https//: www.phoex.io
という表記があります。
時系列で考えると下記の流れになり、不自然に感じます。
2018/10/30 | ドメイン名(www.phoex.io)が記載されたプライバシーポリシーを更新(or 作成) |
2019/09/04 | www.phoex.io というドメインを取得 |
運営元の実体が不明
フェニックスレンディングの HP に載っている運営元を調べても実体がよく判りませんでした。
SkySealCapital とは?
HP では SkySealCapital という会社が出資していると記載されています。
この会社の情報を探したのですが、フェニックスレンディングのHPかコインテレグラフさんの情報、それらから派生したと思われる情報しか見つけられませんでした。
一応、SkySealCapital の HP はありますが所在地などの情報は記載されていません。
コインテレグラフさんの記事によると台北101の43階に拠点があるとのことです。
そこで、台湾の登記情報を確認できるサイトで、台北101の住所の「臺北市信義區信義路5段7號43樓」を検索しても表示されません。
「臺北市信義區信義路5段7號73樓」で検索する台北101の73階に拠点がある Google は表示されます。
ただし、登記していないか登記上の名前が違う可能性もあるのでそれだけでは判断できないかもしれません。
GE Capital Group とは?
HP には SkySealCapital が出資して GE Capital Group Ltd がフェニックスレンディングを作ったという説明もあります。
こちらも、SkySealCapital 同様に探しても見つけられませんでした。
「Ge Capital Group Services Ltd」という多分有名な企業は見つかりますが、ロゴが違うので恐らく別会社と思われます。
安心できるところ
BitGo と提携していると思われる
フェニックスレンディングのHPで、仮想通貨最大手カストディのBitGoと提携したという発表があります。
フェニックスレンディングの発表のみで BitGo やその他第三者からの発表は見つけられませんでした。
ただし、BitGo 自体はいちいち全ての提携を発表しているわけではなさそうなので、そういうものなのかも知れません。
Twitter では、フェニックスレンディング公式が BitGo のハッシュタグをつけてツイートしているので、そこそこ信頼性は高いのでは?と思ったりします。(抗議されたらそれでお終いなので流石にそんな嘘は吐かない気がする)
同情報はコインテレグラフさんでも紹介していますが、こちらはただのプレスリリースなのでフェニックスレンディングの情報をそのまま流しているだけのようです。
提携先の会社からも情報がある
BaaSid と提携しているという情報もあり、これはBaaSid 側もHPに載せているので本当だと思います。
ただ、説明としては「It is expected to introduce Baas ID」と技術を売っているだけの様に見えます。
この会社が信用できるとして、買っている側が信頼できるかは微妙かなと思いました。
まとめ
記載したように不安になる点と安心できる点があると思いました。
ただ、安心できる要素が「Twitterでハッシュタグを付けてるので多分本当だと思う」や「技術が使用されているという情報がある」などちょっと弱いなというのが率直な感想です。
他に投資したい案件もあり、不安要素の強いこちらの案件は撤退しました。
以上、投資判断の参考になればと思います。
撤退時のレンディング中止や出金方法は下記にまとめています。撤退される場合は参考にして下さい。